【レビュー】さよなら異世界、またきて明日―旅する絵筆とバックパック30―
さよなら異世界、またきて明日―旅する絵筆とバックパック30―
さよなら異世界、またきて明日 旅する絵筆とバックパック30【電子書籍】[ 風見鶏 ] 価格:693円 |
主人公・ケースケ(恵介)が迷い込んでしまった異世界。その異世界は滅びかけていた。そんな世界から元の世界に戻るために、彼は蒸気自動車で旅をしていた。
そんな旅の中で、彼はハーフエルフの少女・ニトと出会い、成り行きで彼女の”探し物”を手伝うために行動を共にすることになる。生き残った人々との出会いと別れを繰り返すうちに、少しずつ変わっていく旅は、あらゆる問いに正しい答えをくれるという〈魔女〉との邂逅によって終わりを告げようとする。ケースケとニトは、〈魔女〉にそれぞれの”探し物”について尋ねようとするが、そこにはある秘密が隠れていた───。
異世界ものとしては珍しく、世界がほぼ滅びかけていて多少シリアスめな世界観になっている話。さらに、異世界転移者も割といたという設定で、尚且つ、彼らがもたらした知識が良い影響だけでなく悪い影響ももたらしたというあまり見たことない感じの内容で驚くことが多かった印象。また、シリアスめの世界観とは裏腹に内容は、時に悲しくなり、時にほっこりとする、といったような、とてもじんわりとする物語になっている。
ポイント
- 前述したとおり、異世界転移ものにしてはあまりストレスを感じることがなく、読みやすい作品になっている
- 今回の感想では触れていないが、食に関する魅力的な描写が多いので、読んでいるとお腹が空く。私は読んでいる際、お腹が鳴りました。
追記:ご飯食べてるニト可愛い。