まひろのライトノベル感想文

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【レビュー】青春ブタ野郎はハツコイ少女の夢を見ない

青春ブタ野郎はハツコイ少女の夢を見ない

 

青春ブタ野郎はハツコイ少女の夢を見ない (電撃文庫) [ 鴨志田 一 ]

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感想(1件)

 ※この記事には「青春ブタ野郎のゆめみる少女の夢を見ない」かつ本作「青春ブタ野郎はハツコイ少女の夢を見ない」のネタバレを含んでいます!

 

 青春ブタ野郎シリーズの7巻。前作「ゆめみる少女の夢を見ない」のラストで麻衣さんが死んでしまうという衝撃の展開から始まる今作。

 前巻のネタバレとして、昔、咲太を救った翔子さんは心臓の病気を抱えていた翔子ちゃんが12月24日、事故で命を落としてしまう咲太の心臓を移植して病気を治していた。それを知った咲太は自分の命を捨てようとするが麻衣さんが咲太の代わりに命を落としてしまう。

 今作では、翔子ちゃんではなく麻衣さんを救う選択をする咲太が、麻衣さんの心臓を移植した翔子さんの助けもあり過去に戻るストーリー。もう途中から泣きすぎて文章が読めなくなるほど泣いた。特に、咲太と翔子ちゃん両方を救う方法を常に考えていた双葉、過去に戻った咲太を本来は誰にも存在を捉えることが出来ないのに最初に見つけ出してくれた古賀に泣かされる。最終的に咲太は死ぬはずだった過去の自分を助けることによって死を回避し、翔子さんという存在は無くなってしまう。

 けれど、翔子ちゃんは実は翔子さんという未来の自分が存在していたのを知っており、自ら思春期症候群を発症する原因であった小学4年生の頃の自分を変え、過去を改変した。それにより咲太と翔子さんの出会いは無かったことになり、翔子ちゃんと出会うことも無かったことになってしまう。

 しかし、ラストで咲太が偶然翔子ちゃんと会い、彼女のことを思い出し、それに「はい、咲太さん!」と答える翔子ちゃんがとても良い。尊い。今感想をこうして書きながら泣いてるのが私。

 映画だと、ここでED「不可思議のカルテ」が流れる。ここで涙腺が完全に死ぬ。