まひろのライトノベル感想文

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【レビュー】現実でラブコメできないとだれが決めた?

現実でラブコメできないとだれが決めた?

 

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※この記事は若干のネタバレを含みます!

主人公・長坂耕平はラブコメに憧れを持っている。しかし、現実は非情である。さらには長坂にはラブコメ主人公のような境遇や特技は持ち合わせていない。ならばどうするのか……そう!自分で作り上げるしかないと!必要なものはデータ分析と反復練習。

そして、そんな長坂とひょんなことで出会ったのは、現実がラブコメとは違うと豪語する少女・上野原彩乃。そんな彼女との出会いがもたらすのはラブコメか現実か───。

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   第14回小学館ライトノベル大賞・優秀賞に選ばれた作品ということで購入しました。

 今作が他のラブコメ作品と大きく異なっているのが、普通のラブコメ作品の主人公が普通の生活を送るうえで自然にラブコメ展開が起こるのに対して、今作は主人公である長坂が意図的にラブコメ展開を起こそうと試行錯誤するという、「ラブコメ作品の舞台裏」のようなストーリー展開がされるという点であると思います。

 もちろんキャラクターも魅力的で、長坂が理想とするラブコメのヒロインであり、明るく、誰にも優しく、まさに「才色兼備」な少女・清里芽衣や、些細なミスから計画を知られてしまい長坂の”共犯者”となってしまう見た目とは裏腹に真面目な少女・上野原彩乃、と、メインヒロインがとてもいい味出しています。

 また、ラストには驚きの展開も待っており、読んでいて常に楽しませてくれる作品になっていたと思います。

……ホント、ラスト鳥肌立ちました。