まひろのライトノベル感想文

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【レビュー】青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない

青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない

 

青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない(8) (電撃文庫) [ 鴨志田 一 ]

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 青ブタシリーズ8弾。翔子さんの事件が終わり、季節は受験、そして、麻衣さんの卒業へ。咲太は麻衣さんと同じ大学に行くために勉強をしていた。そんな中、中学3年の花楓にも受験が迫っていた。しかし、花楓は人間関係が原因で思春期症候群を発症しており、進路を決めることができないでいた…。だが、そんな花楓の口から出たのは、「私、お兄ちゃんと一緒の高校に行きたい。」それは、花楓の大きな決意だった。

 今作は五巻で"かえで"という存在と引き換えに戻ってきた"花楓"の物語。うん、守りたい。この笑顔。花楓のかえでに対する想い、自分という存在、周りとの関係に苦悩してるのが読んでいて辛い。でもそれが最後の成長に繋がるのでまだ大丈夫、不幸になってない。さらに、咲太たちの進路も少しずつ見えてくる巻だった。

 そして、翔子さんが過去をやり直したことによる新たな事件を匂わせる伏線、新たなヒロイン候補、次巻への繋ぎが上手い、めっちゃ気になる。

 まとめると、咲太たちの将来、花楓の成長が上手く纏まってて、読み応えのある巻でした。