【レビュー】ロクでなし魔術講師と禁忌教典4
ロクでなし魔術講師と禁忌教典4
価格:660円 |
※この記事は本シリーズ3巻のネタバレを含みます!
リィエルの「兄」を名乗る人物によって、主人公・グレン=レーダスを裏切ったリィエル。そして、グレンはリィエルに瀕死の重傷を負わされ、「感応増幅者」であるルミア=ティンジェルは計画のため誘拐される。一方、元同僚・アルベルト=フレイザーに助けられたグレンは、愛称「白猫」・システィーナ=フィーベルの協力もあって一命をとりとめる。そしてグレンはアルベルトとともに、ルミア、リィエルを奪還するべく行動を開始する───。
明かされるリィエルの過去。『Project : Revive Life』と呼ばれる計画。そこで暗躍する敵・「天の智慧研究会」の思惑───。「リィエル=レイフォード」という人物にフォーカスを当てた今作。
3巻から続く学修旅行で起きた事件の完結編。今作のヒロインは感情の起伏が乏しく、グレンを守ることに固執する、通称「戦車」と呼ばれる帝国宮廷魔導士団所属のグレンの元同僚・リィエル。今作ではリィエルがグレンに固執する理由や、出生の秘密が明かされる話なんだけど、とにかく言葉で表そうとすると「人間の『悪意』っていうのはこういうことなんだな」と実感させられる感じだった。
相変わらずグレンはクズっぷりが目立つけどそれ以上に、生徒のこともしっかり考えていて、人の好さがにじみ出てる感じがした。
まだ物語は序盤も序盤なので続きが気になるところ。