まひろのライトノベル感想文

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【レビュー】豚のレバーは加熱しろ

豚のレバーは加熱しろ

 

豚のレバーは加熱しろ(1) (電撃文庫) [ 逆井 卓馬 ]

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感想(2件)

豚のレバーを生で食べてしまい気絶した冴えないオタクの俺。目を覚ますとなぜか豚になっていた───。そんな俺を助けてくれたのは人の心を読むことができる【イェスマ】と呼ばれる種族の少女・ジェス。とても優しくお世話をしてくれるこの生活を続けていきたいと思っていた俺だったが、彼女には一つの目的があった。それは、王都へ行くこと。そして豚になってしまった俺も人間に戻る方法を探るため王都へ向かうことになる。一人の少女と一匹のブタの珍道中が幕を開ける───。

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主人公が転生した先が『豚』であったという一風変わった転生もの。しかし主人公には何の特殊能力もなくただの豚です。なにか魔法を使えるわけでもなければ日本語を話せるわけでもない、ただの豚。でもそんな中でもジェスに危機が訪れた際には、わが身を犠牲にしてでも守ろうとするその行動力に心を揺さぶられました。そして、ヒロインであるジェス。この子が良い子過ぎます。誰の悪口も言わず、お願いをされたら断れない、素直で、純粋で、言い表すならば聖人っぷりがすごい。前半部分ではこの純粋さ加減に多少の違和感を覚えるのですが、物語終盤ではこの理由も明かされスッキリします。あ、ちなみに彼女は16歳です。もう一度言います。彼女は16歳です。

 

ポイント

  1. 作中に登場する【イェスマ】という種族は心を読むことができるので、話すことができない主人公の心の声、つまり地の文も読まれてます。つまり主人公の欲が駄々洩れです。笑ってしまいます
  2. ジェスが素直すぎる理由、彼女の年齢、【イェスマ】の能力の由来など後半に行くまでの謎が多く、若干の推理要素も持ち合わしているので考えながら読むのが楽しいです。