まひろのライトノベル感想文

気のままにおもむくままにライトノベルの感想を書くブログです

【レビュー】キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦7

キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦7

 

※この記事は若干のネタバレを含みます!

キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦 7【電子書籍】[ 細音 啓 ]

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帝国軍の襲撃によって火の海に包まれたネビュリス皇庁。いたるところで帝国軍の《使徒聖》とネビュリスの《純血種》による戦闘が起き、皇庁は混乱に陥る。そんな中、帝国軍に扮したヒュドラ家から第三王女・シスベルを守るために奮闘していたイスカたちだったが、かつてイスカが退けた《菫色の魔女》の登場によって事態は一変する───。

そして、出会ってしまうイスカとアリス。帝国と皇庁にもたらされた夜は、彼らに望んでいない戦いの幕を開けさせようとしていた───。

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まず、とても情報量が多い一冊になっていると思います。戦闘だけでも、

  • イスカたち第九〇七部隊VSヒュドラ家当主・タリスマン、白夜の魔女・グリューゲル
  • 使徒聖第三席『降りそそぐ嵐』・冥VSゾア家『棘』の純血種・キッシング
  • 使徒聖第五席『天帝参謀』・璃洒VSゾア家当主代理『仮面卿』・オン
  • 使徒聖第八席『神の見えざる手』・ネームレスVSゾア家当主・グロウリィ
  • 使徒聖第一席『瞬』・ヨハイムVS女王ミラベア・ルゥ・ネビュリス8世

と、多くの戦いが同時進行で行われており、まさに「乱戦」という言葉がぴったりです。

そして、後半にはイスカとアリスが戦いの中出会い、お互い望んではいない戦いをすることになりますが、なんとも悲しいというか、どうしたらいいか分からなくなっているアリスと話をしたいイスカ。本来好敵手として全力での戦いを望んでいるはずの二人が第三者の手によって巻き込まれ、本意ではない戦闘を繰り広げる。今までに二人を見てきたこちらとしては止めてほしいの一言に尽きます。

また、今作で今回の事件はまだ解決しておらず、恐らく次巻で一区切りという感じになると思いますが、イスカやアリスに少しでも救いがあればと願っています。

【レビュー】ライアー・ライアー3 嘘つき転校生は偽お嬢様のニセモノを探しています。

ライアー・ライアー3 嘘つき転校生は偽お嬢様のニセモノを探しています。

 

ライアー・ライアー3 嘘つき転校生は偽お嬢様のニセモノを探しています。 (MF文庫J) [ 久追 遥希 ]

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区内選抜戦が終わった矢先、“ニセモノの彩園寺更紗”が現れる。そんな通称“影武者”は、次なる《決闘》、五月期交流戦にて本物の彩園寺更紗がどちらかを決める勝負を仕掛けてきた。五月交流戦は各校選抜された五人一組のチーム戦で行われる大規模決闘であり、主人公・篠原緋呂斗にも四人の仲間ができたのだが…。実力はピカイチだが、仲が悪くお互いの足を引っ張ってしまう先輩二人によってチームワークは最悪なものに…。さらに、“影武者”の対処もしなければならない中、他校には、条件さえ揃えばどんな敵も一撃で葬ってしまう“鬼神の巫女”なんて強敵も現れ、緋呂斗たち英明学園は苦戦を強いられることになる───。

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今回は一、二巻と違って初めてのチーム戦が行われます。しかし、チームメイトは曲者ぞろい。新キャラとして瞬間記憶能力を持っていると噂の通称“千里眼”と呼ばれる英明学園生徒会長・榎本進司、動体視力と反射神経が飛びぬけている三年生・浅宮七瀬の二人が登場しますが、この二人、相性が悪く二人揃うと互いの足を引っ張ってしまうというデメリット持ちで、癖が強いです。そして今回挑む《決闘》も一言で表すと陣取りゲームなのですが、細かく役職が決まっていたり、各個人が所有するスキルなども含めるととても複雑なルールとなっていて、理解するのにも少し時間を要してしまいました。(時間を要したといっても、私の理解力が足りていないということなので悪しからず)

 今作だけでは《決闘》は完結しておらず、まだまだ“影武者”の正体など謎が多く残っているので四巻が楽しみです。(まだ詳しくは分かっていませんが、私好みのキャラも出てきたので、そのキャラが四巻でどのような動きをするのかが楽しみです。)

【レビュー】スパイ教室02 《愛娘》のグレーテ

スパイ教室02 《愛娘》のグレーテ

 

スパイ教室02 《愛娘》のグレーテ(2) (ファンタジア文庫) [ 竹町 ]

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任務を達成させたスパイチーム「灯」。そんな彼女たちに与えられた新たなミッションは暗殺者殺しである「屍」の排除。そして「屍」排除のためにクラウスは四人の選抜チームを結成するが、それに選ばれたのは実力に不安が残る《花園》リリィ、《百鬼》ジビア、《草原》サラ、《愛娘》グレーテの四人だった───。クラウスの真意が分からず困惑する彼女たちであったが、任務達成のため奔走する───。

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今作は四人の少女が任務に挑み、キャラの掘り下げも多くなっています。特にピックアップされたのはタイトルにもなっているグレーテ、それと個人的にはジビアもピックアップされていると感じました。一巻とは違い、スパイの描写もより増え、ドキドキしながら読んでいました。

そして後半…。やられました。そう来たかと。一巻を読んだ時点で何が来てもおかしくはなかったんですが、いざ来られると驚きがやばいです。前半部分を読めば伏線もしっかり張られているのでよりやばい。やはりこの作品、構成がものすごくうまい。そして文章との相性が凄くいい。読んでいてこんなにもドキドキワクワクさせる作品は早々無いと思います。エピローグも三巻のプロローグのような感じになっていて、読むのが待ち遠しいです。

【レビュー】Re:ゼロから始める異世界生活16

Re:ゼロから始める異世界生活16

 

Re:ゼロから始める異世界生活16 (MF文庫J) [ 長月 達平 ]

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※この記事はテレビアニメ2期の若干のネタバレを含みます!

「聖域」での戦いから一年、スバルたちエミリア陣営は王選へ向けて準備を進めていた。そんな充実した日々は同じ王選候補者であるアナスタシア・ホーシンからの招待状で幕を閉じる──。パックを取り戻すための魔晶石を得るためにスバルたちが訪れたのは水門都市プリステラ。そこで待っていたのはアナスタシアだけでなく、かつて共に白鯨攻略を行ったクルシュやフェルトが同じように招待されていた。穏やかな時間を過ごしていた彼らであったが、その裏で魔女教が動いており……。そしてスバルの前に「魔女教大罪司教『憤怒』」を名乗るシリウス・ロマネコンティが現れ───。

───スバルの絶望との新たな戦いの火ぶたが切って落とされる。

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区切るとすれば、第五章の始まりとなる物語です。今回の舞台は水門都市「プリステラ」。スバルの言葉を借りるとすればヴェネチアに近い雰囲気を感じるところだそうですが、文章を読んでいるだけでも素晴らしい景観であると予感できました。

今作には新キャラとして吟遊詩人であるリリアナが登場します。彼女の性格は一言で表すと「アホ」なんですが、歌に関しては別で、「歌姫」と呼ばれるほどに素晴らしい魅力を持っているキャラです。おそらくこの章のカギを握っているキャラクターだと思っています。また、クルシュ陣営とフェルト陣営が揃っていることもあり、ラインハルトとヴィルヘルムの間にあるアストレア家の確執にもスポットが当たっており、目が離せません。そして、暗躍する魔女教と、現れた「憤怒」の大罪司教。集結する王選候補者たち。もしかすると、とてつもない大乱戦になるのではないかととてもワクワクしてしまいます。

 

【レビュー】やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。2

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。2

 

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。2【電子書籍】[ 渡航 ]

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職場見学を自宅にて行おうとしている八幡がふと出会ったのはクラスメートである川崎沙希。そんな中、奉仕部に持ち掛けられた依頼はクラスの人気者・葉山隼人を取り巻く人間関係に関するものだった。そして、八幡の妹・比企谷小町の紹介によって現れたもう一人の依頼者。それは川崎沙希の弟、川崎大志からの依頼だった───。

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今回は兄妹・姉弟に焦点が当たっている話だと思います。私にも姉と妹がいますがあまり仲が良いと言えるわけではないので羨ましいという感想を強く持ちました。小町みたいな妹はリアルだとあまりいないと思うんですよね。そこがフィクションである作品の素晴らしいところだと私は思っています。それとは一転して、八幡が今回の依頼に対して導き出した解決法は現実でもあり得るものであったので、現実と非現実の組み合わせ方がうまく読み応えがありました。

あと、戸塚可愛いです。

【レビュー】青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない

 青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない

 

青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない(9) (電撃文庫) [ 鴨志田 一 ]

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※この記事はネタバレを含みます!

咲太のもとに現れた子役時代の麻衣にそっくりな少女。少女の正体を探る咲太だったが、そんな中、花楓の一件以来別々に暮らしていた
父親から、「母親と会わないか」という相談を持ち掛けられる。花楓の願いもあり、母親と会う決心をした咲太だったが、そんな彼の身に
思春期症候群と思われる症状が起き──。そして、自らに起きた思春期症候群によって追い込まれる咲太に救いの手を差し伸べたのは、麻衣
によく似たあの少女だった───。

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青春ブタ野郎シリーズの第9弾。今回は主人公である咲太が思春期症候群になり、青ブタの高校生編の終わりに相応しい内容となっていると思います。今回咲太は以前、麻衣さんが経験した、誰にも自分が認識されなくなる。という思春期症候群にかかってしまいます。そしてその原因には、咲太が母親との間に抱えていた“ある感情”が関係あるのですが、これは正直私には経験などあるはずのないものなのですが、読んでいて自然と涙があふれてきました。

そして、Sっ気がありつつもいつも相談に乗ってくれた双葉、尻を蹴り合い、何でも言い合える後輩の古賀、シスコンでありながら咲太と麻衣の関係性を大事にする豊浜、今は存在しない“かえで”の分も生きようとする花楓、咲太と麻衣の未来のために奔走した翔子さん、そして、咲太をいつも信じてくれている麻衣、そんな彼女たちとの出会いがあったからこそ咲太が自分に向き合うきっかけとなるのですが、これは今までの積み重ねがあったからこそ生まれたものであると思うと何か感慨深いものを感じました。

今作で高校生編は終わり、次巻からは大学生編が始まるのですが、新しく物語が始まるのではなく、新たな謎や伏線も張られ、ここで満足するのではなくここからがさらに気になるといった作りになっていると思います。

【レビュー】さよなら異世界、またきて明日―旅する絵筆とバックパック30―

さよなら異世界、またきて明日―旅する絵筆とバックパック30―

 

さよなら異世界、またきて明日 旅する絵筆とバックパック30【電子書籍】[ 風見鶏 ]

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主人公・ケースケ(恵介)が迷い込んでしまった異世界。その異世界は滅びかけていた。そんな世界から元の世界に戻るために、彼は蒸気自動車で旅をしていた。

そんな旅の中で、彼はハーフエルフの少女・ニトと出会い、成り行きで彼女の”探し物”を手伝うために行動を共にすることになる。生き残った人々との出会いと別れを繰り返すうちに、少しずつ変わっていく旅は、あらゆる問いに正しい答えをくれるという〈魔女〉との邂逅によって終わりを告げようとする。ケースケとニトは、〈魔女〉にそれぞれの”探し物”について尋ねようとするが、そこにはある秘密が隠れていた───。

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異世界ものとしては珍しく、世界がほぼ滅びかけていて多少シリアスめな世界観になっている話。さらに、異世界転移者も割といたという設定で、尚且つ、彼らがもたらした知識が良い影響だけでなく悪い影響ももたらしたというあまり見たことない感じの内容で驚くことが多かった印象。また、シリアスめの世界観とは裏腹に内容は、時に悲しくなり、時にほっこりとする、といったような、とてもじんわりとする物語になっている。

 

ポイント

  1. 前述したとおり、異世界転移ものにしてはあまりストレスを感じることがなく、読みやすい作品になっている
  2. 今回の感想では触れていないが、食に関する魅力的な描写が多いので、読んでいるとお腹が空く。私は読んでいる際、お腹が鳴りました。

 

追記:ご飯食べてるニト可愛い。